はじめに
こんにちは、とみーです。
記事を開いてくださり
ありがとうございます。
担任を経験したことのある方なら
一度は次に挙げるような状況に
出くわしたことがあるはずです。
「あぁ、また教室がザワついている…」
「何度注意しても静かにならない…」
そんなときはつい、
「このクラスには
手のかかる子が多いから」
「子ども達の意識が低いから」
そう感じてしまうことは
ありませんか。

通常級にも
配慮や支援を多く必要とする
子ども達が在籍することも
”当たり前”のように
なってきています。
それでも、
荒れるクラスと
落ち着いているクラスは
存在しますよね。
時代も変化し、
多様な子ども達が増えた。
しかしそんな中でも
子ども達が落ち着いて
いきいきとしたクラスを
作り上げる先生もいます。
その2つの教室の
決定的な違いは
どこにあるのでしょうか。
実は、荒れやすいクラスには
共通点がいくつかあります。
教室の子ども達や
ご自身のことを
思い浮かべながら
ぜひ最後まで読み進めてみて
くださいね。

荒れの最大要因は教師
先ほど、
クラスの荒れる原因は
・配慮や支援を必要とする子が増えた
・そもそも子ども達の意識が低い
と、子どもを原因に置くような
伝え方をしました。
しかし、タイトルにもある通り
クラスがざわつく主な原因は
”教師側”にあることが多いのです。

よく思い出してみて
欲しいのですが、
昨年度まで手こずっていた
名前の挙がるあの子が
次の年は落ち着いている
その子自身の成長も
もちろんあります。
けれど3月末まで
あんなに大人を困らせていた
あの子が、
新年度が始まり数ヶ月には、
席についている。
悪態もトラブルも減っている。
そんな状況を目にしたことが
あると思います。
そのとき大きく変わったこと
といえば環境です。
クラス替えがあり、
担任が変わったことが
一番の環境の変化です。
その中でも
クラス全体の舵取りを
行うのは教師です。
つまり、教師という最大環境が
変わったことが子ども達にも
大きな影響を与えていきます。

もちろん、
子ども達は年度が変われば
中身がすぐに変わる
ということはありません。
8割以上の子ども達が
年度当初は前年度のことを
持ち越して上がってきます。
別の言い方をすると
特に特に手のかかる子ども達は
未成長の部分を抱えながら
新しい学年を
迎えることになるのです。
だから、
「荒れの原因はあの子」と
言いたくなる気持ちも
よくわかります。
しかし子どもの荒れの火種を
鎮火させるか、炎上させるかは
やはり教師次第なのです。
なのでまずは
子どもに要因があると
捉えるのではなく、
教師側の考え方や
指導、支援の仕方に
要因がある!と
自覚することが
改善への大きな一歩目になります。

荒れの始まりは教師の○○な指導
では、タイトルの○○には
どのような言葉が入ると
思いますか。
結論からいうと、
”曖昧”です。
教師の曖昧な指導が
ざわつきを生み出す
正体です。
これは特別なことではなく、
日々の日常生活の中に
存在しますよね。
授業中や給食、掃除や
休み時間、何気ない会話など
普段の教師の指導の中
曖昧さが多ければ多いほど
荒れる教室を
作り出すことになります。
教師の小さな言動が
子ども達との信頼を崩す原因と
なっていれば
そこは今すぐ
見直して改善していく必要が
ありますよね。
その見直しをすることで、
将来的に、
・注意や叱責が減る
・子ども達が迷わず動ける
・落ち着いた学級の空気がつくられる
そんな変化が起こる
可能性が高くなります。
逆に基準が曖昧なままだと、
子ども達はいつも脳内に「?」を抱え
不安なまま行動することになります。
だからこそ、
基準を整えることが
荒れを防ぐ何よりの近道になります。
私も、ザワつくたびに声を張り上げ、
その場を静かにすることに必死でした。
しかし、落ち着くのは一時的。
ある時、
子ども達がハテナの表情を
しているのは、自分の指導や指示が
曖昧だからだ!
そう気づいてから、
学級の空気が変わり始めました。
つまり、
ざわつきや荒れは、
指導のブレがつくり出している。
指導のズレがブレを生み出し、
荒れへと繋がっていくのです。
そこで次の章では、
ざわつきを生む原因となりやすい
見直すべき5つの基準について
お話しします。
自分自身の指導と重ねながら
読み進めてみてください。

見直すべき5つの“基準”
① 教師の指示・話し方
「あとでやってね」
「ちゃんとして」
この“ふんわり指示”は要注意です。
子ども達は
「いつ・何を・どこまで」
が分からず、動けません。
そして指示は、
短く・具体的にが基本です。
これはよく言われる
「基準」だと思います。
しかし、わかることと
できることは大きく違いますよね。
常に「いつまで・何を・どこまで」を
意識して話す内容を決めること。
そう考えるクセを
つけていきましょう。
そして、ちょっと難しいことが
指示を「短く・具体的」ということです。
なぜなら、具体的に話そうとすると
どうしても説明が長くなりがち
だからです。
例えば、
友達の話を聞くときには、
「Aさんの方を向きましょう」より、
「Aさんに心臓を向けましょう」
これだけで具体性が上がります。
黒板を観て欲しいときは、
「黒板を見ましょう」より、
「先生の指先を見ましょう」
の方が、
子どもは何をするかが
わかりやすくなります。
・見ましょう
・聞きましょう
・話し合いましょう
これは全て曖昧なので
これに「代わる言葉」を
伝える必要があります。
その他、
説明する際も、
やることをひとまとめに
だらだらと話すより、
「今日のゴールは○○です。
やることは全部で3つあります。
1つ目は~、2つ目は~・・・」と
ナンバリングする方法も
効果的です。

もうひとつは話し方です。
初任の頃、当時の主任に
「先生の説明の声は
一直線で話しているように聞こえる」
と言われたことがあります。
それはつまり
抑揚も間もないということです。
声の大きさに変化をつけたり、
敢えて、間を入れて注目を
集めたりすることが
子どもが集中して聞くための
工夫になります。
とは言え、
どんなにわかりやすい
説明ができた!と思っても
子ども達は本当に
理解できているかは
わかりません。
そこで、話の途中や最後に
「ここまでで分らない
ところはない?」
と確認してみましょう。
一方的に説明するのではなく、
指示や説明もコミュニケーション。
子ども達が理解できているか
確認をしながら話すことが
子ども達も先生に大切に
されていると感じる
部分でもあります。

② 時間や場面の切り替え
授業開始、休み時間後、
移動の前後など、
号令のタイミングが
毎回違うと、
子ども達は戸惑います。
同じ時間に授業が始まらない、
チャイムが鳴っても
「キリの良いとこまで!」と言って
授業が終わらない。
いつ始まるか、
いつ終わるのか
見通しがない授業ほど
不安や不満が募り
やる気も当然出てきません。
また、
その教師の行動は同時に、
“時間は守らなくていい”
ということを子ども達に
示してしまっていることになります。
だから子ども達が時間を
守れなかったときに
「時間は守りましょう」
と言っても子どもに
「え?先生もいつも
守って無いじゃん!」
という不信感が生まれて
しまうのです。

もう1つは、
叱った後の雰囲気を
引きずることです。
イライラしていることは
理解できます。
「なんで?!」
ともやもやする場面もあります。
クラス全体や個人を
叱る場面もあります。
ただその叱った後に
起こっている表情や
いらいらや不機嫌の空気感を
その後一切引きずらないことが
大切です。
関係の無い子まで
教師の不機嫌の被害者になって
しまいます。
叱ったあとも
「よし!この話は終わり!
切りかえて授業始めよう!」
と笑顔を作ることです。
教師が切りかえる姿を
リアルに見せてあげることでも
子ども達は安心します。
悪いことは悪いと指導する、
でも最後は前向きに
切りかえる!
難しければ
「よし!切りかえよう!」
そう実際に声に出してみましょう。

最後は、
「いつもすることを固定」
することです。
例えば、授業終了と同時に
次の学習セットの準備。
準備をしてから5分休憩。
これを徹底することです。
移動教室の前には
○分には整列完了して
移動開始と伝えておきます。
毎回伝えるのではなく、
基本的にやることを
年度当初に時間をかけて
伝えます。
自動化することで
指示を減らし、
ほめる回数を増やす工夫にも
なります。

③ ルールや約束が曖昧
「だいたい守れていればOK」
その曖昧さが、基準を崩します。
守る・守らないの線引きを、
教師自身が明確に
持つことが大切です。
「昨日はよくて、
今日はなんでダメ?」
これを子ども達から
聞きたくないですよね。
例えば
タブレットを勝手に使っている。
何度言っても聞かないし、
また言うのも嫌だな~
「今日はいいかな...」
そんな気持ちになるのも
もよく分ります。
でもダメなものはダメです。
言うことが億劫で
何度言っても聞かない
と分っていても
伝え続けなければなりません。
ルールは守らせるより
どうやったら守れるか、
本人に粘り強く伝えて
いく必要があります。
または、
クラス全体でルールを決める時間を
取ることも良いと思います。

約束については
こんな声が聞こえるときもあります。
「先生やるって約束したじゃん!」
教師と子どもである前に、
人と人。
人として約束を守る。
この姿勢は大切です。
でもどうしても、
守れないときってありませんか
急な変更があったり、
緊急で対応することがあったり
する時などです。
その時は
理由と併せて正直に
謝ることが大切です。
これも人として、
子ども達に身近な大人として
大切な姿勢です。
④ 叱る基準
「自分は叱られたのに
あの子は何も言われてない」
この差は、
子ども達に不信感しか
生まれません。
私は以前
シャーペンを持ってきている子を
指導しました。
その翌日その子が
「先生Bさんもシャーペン
持ってきているよ」
と言ってきました。
その時Bさんに指導をしなければ
最初に指導した子は
不満しか残りません。
私はBさんのみならず
全体に説明しました。

「持ってきたい気持ちは分かる。
でもその一人が持ってきていたら
ずるいなぁと感じる人が出てくる」
「それでは、嫌な気持ちが色んな所で
生まれて、みんなが気持ちよく安心して
生活できないよね」
「そもそもきまりは
みんなを縛るものではなく
安心して過ごすためのものだよ」
「みんなの安心を崩す行動する人には
ならないで欲しい」
そう伝えました。
画像
小さなことかも
しれませんが、
そこが全体を崩すことに
関係しているからこそ
個別でも全体でも
伝えていくことを大切にしましょう。
そしてその指導に
一貫性をもたせましょう。
あるときは注意、
あるときは見逃す。
そうならないように
指導する基準を
明確にする。
一人を指導するなら
全体にも関係があることと
捉えることが重要です。
子どもの課題行動を
見逃すことは、
子どもに「それOKです」と
認めていることと同義なのです。
⑤ 授業構成を工夫する
説明が長い
活動の目的が見えない
待ち時間が多い
これらは、
ざわつきの温床です。
「難しすぎておいてけぼり」
「簡単すぎて手持ち無沙汰」
一方に偏った授業構成や
活動内容の不明確さは
子どものやる気を奪い
やがて私語が増えます。
授業の流れを、
目の前の子ども帯に合わせて
構成していくことが
子ども達の集中を支えます。

1時間のゴールを定めた上で
どうすればどの子も
そのゴールを達成することが
できるのか。
どんな活動を入れれば
子ども達が集中を切らさずに
取り組めるのか。
日々の授業の中から
情報を収集しましょう。
算数であれば
問題数を減らして
交流活動を多く取り入れる。
逆に
問題数を増やして
早く終わった子は次の課題を
用意しておく。
国語であれば、
一人で読む
ペアで読む、
グループで読む、
1つの活動でも
バリエーションは様々です。
赤刷りの教科書は
あくまで目安。
実態に応じて
子ども達の目が輝く
楽しく学習を深め合える
受講構成を考えて
実践し続けることが
教師の学びにもつながります。
さいごに
教室のざわつきや荒れは、
叱ることで消えません。
教師が基準を整えることで、
自然と落ち着いてきます。
今日からできることは一つ。
自分の指示や基準を
振り返ること。
「これは具体的だったか」
「基準はぶれていないか」
それだけで、
教室は変わり始めます。
子ども達は、
「何をすればいいか分かる」
「安心して動ける」
そんな
環境を求めています。
子ども達を変えるなら
まずは、教師の側から。
まずは自分が一番曖昧だな
と思っている基準を少しだけ
明確にしてみてください。
その積み重ねが、
落ち着いたクラスをつくります。
たとえその子が
どんな子であろうと
基準はぶらさずに
取り組んでみましょう。
あなたが変わることが
全てのスタートになります!
最後まで読んでくださり
ありがとうございました!
今回の内容が少しでも
あなたの力になれば幸いです!
とみー



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